ドイツのリーグ敗退は初だったそうで、最大の屈辱らしい。
セネガル戦は結構な時間観戦してた。2-2の引き分けは上々と思う。
最終のポーランド戦は1点取られてみるのをやめたが、最後の方はセネガルーコロンビア戦の内容からパス回しで時間を使って、0-1で負けるも最終的に警告の差で2位通過になる。
得点>得失>直接対決>フェアプレイポイントっていう流れらしい。一応そこまで見越してのパス回しだったと。まぁセネガルが1点取ってたら終わってたけど、監督はブーイングも覚悟で決断したらしい。もちろん理想は勝って1位通過ではあったと思うが、現実的であったということか。ポーランドもお付き合いしてくれたし。
個人的にはそれこそコロンビア戦の3分がポイントだったと思う。1点プラス10人のコロンビアという状態で、リーグを仕切り直したようなものだから。それでも追いつかれつつも何とか2-1で勝てたから良かったものの、11人でフルでやっていれば、負けていてもおかしくなかった。ELOratingを見ても、日本そのものはそこまで弱いわけではなく、コロンビアが一つ抜けているくらい。全体で勝ち点2から3くらいは見込めた。そこに、見込み勝ち点0か1だったコロンビア戦で勝ち点3を拾えたのが今回の決勝トーナメントにつながったと思う。
緒戦勝ちの流れがセネガルとの引き分けにもつながっていると感じる。点を取れてはいるが失点も結構ひどい。それでも引き分けで終われたのは幸運と思う。普通2点取られたら負ける。が2点取れれば負けないもの。そうならなかったのは今回のリーグでは3-3のスペイン―ポルトガルくらい。
この貯金がポーランド戦で負けてもよしにもつながる。先発6人を変えることができたのもそこにある。コロンビアの実力を正確に測っていることが前提ではあるが、余裕があると感じていなければ普通はできないだろ。あの3分を好運ととらえるか実力ととらえるかで評価は分かれそうではあるが、俺の目にはそんな風に映る。
決勝トーナメントはロシア、ウクライナ、フランス、クロアチアと、FIFAランクの下位が勝ち上がる図式。スペインもロシアを攻めきれずPK。ポルトガルもウクライナに負け。アルゼンチンもフランスに。とまぁこの大会は色々と予想を覆される。戦前、ドイツ、アルゼンチン、ポルトガル、を予想してたけど、見事に外す。前回とは真逆と言っていいくらい。イタリア・オランダ・アメリカが出られない時点で、そういう雰囲気であることを感じ取らなければならなかったか。
こういう展開になるとブラジルの強さを再認識させられる。日韓以来優勝はないし、前回ではひどい負け方をしてはいたが、人口は約2億。まだ経済成長的には余力がある状態で、それでもサッカー王国であれば、その地力は一歩抜きんでていておかしくない。他の欧州の国で1億を超えて先進国でない国なんかほぼない。南米クラブ的にはそこまでレベルが高くなかったとしても代表が弱いわけがない。下剋上状態になるほどブラジルが優位とみる。実際メキシコに勝ったし。
で、日本ーベルギー戦。個人的には失点が止まらない感じがあり、0-2や1-2で負けを予想。何ならイングランドはブラジル回避で負けたんじゃないかくらいに思っていたが、ベルギーはFIFAランク3位なんだな。普通に調子が良さそう。
ふたを開けてみると後半入って7分で2点取って2-0になっていたというのだから驚き。そしてそこから40分で3点取られて負けたのだからまた驚き。いつぞやのフロンターレかよと。川島が何本かスーパーセーブしたらしいが、こうなるならセネガル戦でやってほしかった。1位通過ならばイングランドとだったからね。また違った展開。ただ盛り上がったことは盛り上がったと思う。
結局失点が止まらないのはそのままだったな。ゼロ点試合がない時点でつらい。得点が取れていたのは非常に良かったが、それ以上に守備だったな。何ならポーランド戦で川島変えられなかったんかな。実際失点がない方が優位だからな。仮に弱くてもPKまで行けば運次第なトーナメントだし。
選手たちも相当落ち込んでいるらしいけど、わずかの差かも知れないが、それが実力の差なんだろうな。紙一重とはそういうことなんだろう。後半だけで3点取られると思わんよな。7分で2点取るのも実力だったとしても、1試合で3点取られる実力だったわけで、少し浮き足立ったりしたのかな。
ただ、日本としてはそれでも戦前の予想を覆す好成績を収めたことだけは評価していいとは思う。監督とかのごたごたはあったけれど、2回1回は決勝Tに進める位置にいることをきちんと認識すべきかもしれない。その上でもう一歩。アジアの絶対王者になるころにはベスト8もついてくるんじゃないかな。とはいってもアジアの絶対王者自体まだまだ難しいだろうし何年かかるかわからんけど。中国インドが人口を背景に強くなってくれば、また勢力図が変わってくるだろうし。
分かりやすいところでは年俸40憶50億とかのスーパースターが1人2人とかじゃなく、年俸5億以上のスターが11人欲しいね。彼らの2ヵ月分の時間を注いでもらうわけで、ベスト8になればそれを賄えるくらいのお金がもらえるらしいから、そのくらいのメンバーが必要ってことでもあると思うの。
あと、今回の大会では柴崎選手が目立っていた。さっと見る限り、彼のプレイがチームのカギになっているように見えた。まだ比較的若い。4年後は彼を中心としたチームになっているかもしれない。もちろん目立たないけど重要なプレイをしている選手もいるのだろうけれど、彼のパス一本で相手を崩せるのならば、攻撃に幅が出るので、守備を重視しながら点を取れるようになる。速攻が相手の形ができる前の攻めという意味で効果的だからと言って、速攻一辺倒な攻めだけではやっぱりだめだろうし。時間をかけて崩すパスが出せる。ミドルで怖いシュートが打てる。だから守備は詰める。詰めてくればスペースができる。パスコースができる。守備は迷い分散する。そういった攻めの流れがあって、その上で緩急として速攻が効果的になると思うので、セットプレイなんかも大事だよなって思いました。(小並感