ライフラインとしてのガスについて考える。
最近NHKで地震特集をやっていたのもあってふと頭をよぎった疑問。
電気が止まってもガスがあれば。というのは実際311の時に停電した中で夕食を作ったので、ガスがあった方がそういう時でも楽ではあるのだけれど、ガスが何のために必要か。というと、簡単に火を使える。というのがメインではないだろうか。具体的には調理で食材を焼く為と、お湯を沸かすという点。お湯はお風呂などでも使うし、赤ちゃんがいるところではミルクをつくるのにも使う。実際確かにライフライン。
でも、今はIHなどでどちらも電気でできる。どちらがよりコストや時間がかかるかという話はあるにせよ、ガスでなければならないということはない。火力が重要な料理屋さんならまだしも、一般家庭ではそこまで大量の火を扱うこともない。つまるところオール電化の脆弱性が現れるのは、被災した時に電気だけが止まった場合のみ。
ただし、電気、水道、ガス、の3つのうち、ガスだけが止まった場合当然ガスは使えないのだが、ガスは水道が止まった場合でも、ある意味使えなくなる。基本的に用途が水回りにおけるものだから、ガスだけ使えてもあまりしょうがない。もちろんないよりかはマシだが、ガスだけ先に復旧されても使わないということにはなる。
プロパンであれば比較的楽に復旧できるという意味で、災害に強いという点もあるのかもしれないが、非常時にプロパンがどうなるかわからない分リスクもあると言えそうだし、ここらへんは何とも言えないところがあるな。
こう考えていくと、オール電化だとしても非常時の料理用にカセットコンロを用意しておくだけで、ある程度の保険になると言えそうだ。となれば部分的にはガスを積極的に使う必要はもうなかったりするのかもしれない。非常時の保険としてガスを日常で使う意義というものは、実際はないのかもしれない。
結局は日常的コストか、ガスで電気を作ります。がライフラインとしてのリスクヘッジか。
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