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CSCのブログのバックアップだったけど、こっちがほんちゃんに。

にき

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にき

 日米安保のやつ。一気に4回分流すので消化するのに時間がかかった。ただもう詳細に覚えてない。
 
 第一回は安保と安保闘争とかそこら辺。第二回は沖縄。第3回は安保から同盟への流れ。4回はそれまでを踏まえての討論。

 安保は安保で闘争が起きたりしたもんだから、アメリカがびっくりしたとか、当時の冷戦構造の中で共産党員やらなにやらの話も踏まえて、結構色々あったそうな。そのため米軍色をなくすように、基地の管理権を日本に移して日本の国旗を掲げるようにしたり、少しずつ安保に関して米軍色を弱めることで、当時あった安保闘争のようなことをなくすことをしたとか。

 沖縄はそこから踏まえて、沖縄に本土の米軍基地を移したりしていく過程。借地に関して日本が管理を行うようになったり、土地代も上げていったりすることで、少しずつなぁなぁでならしていくような形。最近では、その地主権が高値で売買するようになったりと、その部分で一枚岩どころか相続などでトラブルの種にもなったりするとか。その地主達も反基地活動を行うようになったりと、また少しずつ変化していっている。相対的に基地負担が重くなっていくが、その基地負担を肩代わりに手を上げる自治体も結局はない。米軍兵士の犯罪や戦後間もない頃は訓練の流れ弾などで死傷被害も多数あったそうな。
 原子力潜水艦の寄港も抗議しても続けていくことで少しずつ日常化させて、気鋭をそぐやり方など、意外と現地住民の感情をできるだけ逆立てないような形を安保闘争以降していたようだ。
 
 安保から同盟へは安保強化を念頭にした防衛戦略があり、その中で官僚の説明の中に同盟という言葉が使われていたことから鈴木善幸が同盟という言葉を使い、そこから派生してより同盟色の強いものになっていくとかなんとか。同盟が太平洋戦争の名残で否定的なイメージがあるために日本では早々使える言葉ではなかったらしい。
 冷戦時期に哨戒機を導入することに関して、ロシアの原潜への対応から交通の安全を守るという大義名分をうたうも、アメリカの戦略を肩代わりするようなものであるなど、このあたりの時期では安全保障というよりも、より強い関係が望まれてたらしい。
 冷戦以降の、日本ではバブル以降に一時期政権交代などがあったことから、防衛に関する戦略の見直しなどが行われるも、結果的に安保体制の強化になるようにアメリカからの働きかけもあり、結果的に今も非常に相互関係のあるものになっている。周辺地域の安全も極東とう地理的案件に限らないもので、結局のところその安全保障を脅かす存在がいれば、世界どこへでもという解釈へ。イラク戦争など、自衛隊の派遣はその点で同盟関係の中で問題となっていたようだ。血を流す関係を同盟というのがアメリカの価値観。とアーミテージもいっている。
 戦後は、湘南でも演習していた海兵隊だが、少しずつ基地を縮小集約していく過程で、日米安保の解釈によって、同盟関係は深化する形に。基地の共有やまた富士山麓の基地では日常的に米軍が使えるような仕組みになっていて、今でも問題とされる兵器の演習が行われるなど、問題視する人達もいる。あの基地の用地も沖縄のようにずーっと借り出されている形だとか。日本の管理権が移っても結局ほぼ毎日のように米軍が使っている。
 
 4回はそれまでのを踏まえた日米安保は振り返ってどうだったか。これからどうあるべきかの話。
 結構色々な意見が出ていて非常に興味深く聞くことが出来た。そもそも従属イメージがあるのは元々他国の軍隊がいるという国がないという意味で、日米安保が非常に特殊であること。また日本国憲法により日本は自前の武力を持たないという建前上、その防衛に関して非常に制約があること。その制約をどうにかするための日米安保だということ。それらを踏まえて良い悪いというわけではなく、その選択しかないし、防衛力の観点からは結局その同盟関係の強化が一番手っ取り早いという話。従属的なイメージがついてしまうのも仕方がないし、経済的に負担しているし、事実属国と見ても特にかまわないほど、安全保障の面で日本はアメリカに依存している。ただ、もちろん他国の軍隊が常駐しているようなのはやはりよろしくないという意見。沖縄に関しては少しずつでも負担を減らさなければならないなどの、よく言われている意見もあるが、それを実現できる提案までにはなかなか行かない。当然か。外交の独自性という話も結局のところ日米同盟を機軸にして考えるべきであるという話。そうでなければ今の日本の防衛力は相対的に小さいものであるし、中国の圧力が増していることから見ても、そうであるべきとしている。もちろん防衛力と外交はそれだけではなく、地域的に他の国とも部分的に手を結んだりすることはできるし、そのことに関しては日米同盟と相反しないという。多国間防衛なんて幻想であるという話も。北朝鮮に関する六者協議も多国間防衛の一種であるが、それを機軸にはできない。
 中国が戦争を起こしたりはしないであろういう部分では、経済的な依存関係ができている現在、中国を脅威と捉えるべきではないという。北朝鮮のこともあるが、しかし最近の中国の高圧的外交に関してはどのように捉えるべきか。対応するべきかは別段のことはなく、今の延長線長での話しが主だった気がする。信頼を醸成することが重要だという話がよく出てくるが、中国に通じるかの話は別な気がする。またアメリカも中国との関係を深めているという話もあった。
 
 
 このスペシャルを通して外交と日米安保に関してそれなりに理解ができたように思う。完全鎖国でもしない限り、必ず他国とある程度の依存関係になる。国に政策において外交は最重要といっても過言ではなく、軍事はその外交のカードの一つ。孫子の頃から言われているが、その外交で国を滅ぼすことになるとしたらどうなるか。結局のところ外交は他者とのやり方であるから、どんなに信頼関係を醸成しようとも、相手が殴る気しかなければ意味がない。一方でノーベル平和賞の話など中国は世界の視線に敏感という話も。どこまでバランスを保つことができるか。世界が特定国の独走を許さない仕組みを作れるか。最早国レベルでの外交はたかが知れているのかもしれない。
 中国との関係は日本においてもかなりの比重を占めて、これからもより一層関係が深まることになる。一方で尖閣などの南シナにおける領有権を主張していく中国の圧力は強まる一方であるし、聞けば米軍の海軍力を壊滅できるレベルにあるという。いざとなれば事を起こしますよという意味合いで軍事的優位からの圧力である。今や経済的にも世界2位であることだし、その点の影響力からしても高圧外交はずっと続いていくと考えると、周辺国はたまったものではないな。
 ただ、昔の安保は経済の1位と2位の同盟関係であった。今のアメリカと中国が同じような関係を築くとなると非常にめんどくさいことになる。もちろん関係が深まるとしても、一朝一夕でそこまでの関係を築き上げるとはとても思えないし、中国と上手く付き合える国があるんだったら逆に知りたい。その意味でアメリカとの関係を機軸にするのは間違っていないし、できえれば、中国を巻き込んで1,2,3位の同盟圏ができるのが日本にとっては理想であると考える。日本は50年後まで考えれば、かなり経済的な地位も相対的に低くなる。ロシア、インド、インドネシア、ブラジルと台頭しきている国家がいくつもある。特にロシアは隣国であるし旧共産圏という意味で中ロは比較的親密だと思われる。この2国を敵と仮定すると地理上の観点から日本が頼れるような先進国は周りにほとんどない。唯一といっていいのがアメリカで、この隣国たちを上手い具合に牽制しようと思うなら、アメリカとその反対側のヨーロッパ及びインド等の中央アジアが重要となる。外交はなんだかんだ近所からうまくやっていかなきゃならないけど、反対側ともうまくやっていかなきゃならない。全くもってめんどくさい。これがオーストラリアとかなら話は比較的簡単な気がするんだけどな。流石資源も何もない小さな国だけど、経済大国の近くというだけで頑張ってこれた立地なだけある。中国とアメリカという2大大国の間にあるという経済的アドバンテージこそが日本の地理的強みとも言っていい。難しい外交立地であるのとで相殺されるってことなんかな。
 とにもかくにも日本が独立国家とか独自の戦略とか、そんな立派なものを作り上げることが今重要なのかどうかはわからないが、これからもっと難しい外交力が求められるようになるわけだけど、今の政府に10年20年先を見据えた外交をできるかどうかは全くもって疑わしいわけで。困ったもんだ。
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