すぎやまこういち死去。
前にネットか何かで見た、音楽の授業で日本で一番聞かれているのはクラシックだ。と言ってドラクエの曲を流した。というエピソードが好き。日本で一番売れた曲は「およげ!たいやきくん」だし、一番売れたアルバムは宇多田ヒカルの「First Love」かもしれないが、一番聞かれているのがすぎやまこういち曲だと言われても、確かにと思わされる。ドラクエをやっていた少年の時期、確かに一番時間を使ったゲームはドラクエだった。シリーズだったのもあるしな。そういう意味ではドラクエ音楽で育ってきたと言ってもいいかもしれない。日本の音楽文化。特に昭和後半から平成生まれの人間にとって、音楽的素養の下地になっているのではないかとさえ思る。漫画はジャンプで育ったと同じくらいに、音楽はドラクエで育った。戦後が歌謡曲や演歌なら、90年前後はゲームアニメミュージックが根幹にある。CD全盛時の流行り廃り曲はそう何度も聴くようなものではなかったし、カラオケで歌えればいいというその場限りのファッションだった。平成も後半になるとボカロ曲になっていくのだろうか、今では当時のドラクエのようにみんながやるゲームやみんなが知っている歌というのがなくなって、ソシャゲ文化から見て取れるように、より細分化されていっている感じ。同じ音楽的なバックボーンというのは日本全体では最早無いものかもしれないが、日本の音楽の中にすぎやまこういちはずっと残っていく気がする。音楽においても日本の雑食さは例に漏れず、八百万の神の一柱になっているというか。天に召されてしまった。向こうではどんな音楽が流れているんだろうな。
漫画のさいとうたかおさんも亡くなった。作品自体は見たことはないが、そんな自分でも知っているくらいに有名であるし、三浦健太郎も亡くなった。毎年誰かが亡くなってはいるけれど、今年は巨星墜つ感が凄い。
地震。
M6以下で震源が深い割りに揺れは大きかった。10年ぶりの大きさだそうな。実際感覚としてもあれ以来では一番な感じだった。様々なところで交通障害やら被害があったが、人死にはなかった模様。もちろん完璧な防災なぞあり得ないが、未だに災害に対する弱さを感じる。
多少崩れたので片付けないとな。
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