MAGネットの「オトコノコ」で(福)が出ててふいた。久しぶりに見た。
可愛いものをめでる延長という趣旨の発言もあったけど、オタク文化に対する女性の割合が大きくなったことがむしろ大きいのではないかと思った。男装の麗人はリボンの騎士だけでなく宝塚からずっとある。男勝りキャラの女性キャラなんていうのも少年誌少女誌限らず昔からある。一方で優男はあるけど、それこそ女性的で見た目も女性までは少なかったところを見ると、さらに一歩踏み出す環境ではなかったのかもしれない。キワモノ的な感じが多かっただろうが、少なからずオトコノコキャラもいたことを考えれば、男装の麗人と同様の下地自体は十分あった気もする。
かくいう現代はオタク的な作品を全体的に見ると腐女子という言葉が出てきているように、BL系、女性向けの作品が昔に比べれば増えていると感じる。実際はワカランが。男性向け作品では絵柄はより可愛らしくややもするとロリ的な表現になり、女性向け男性キャラもより中性的になってきている感じがする。それをもう一歩進めれば女性のような男性キャラの流れになっておかしくない。世の中自体もジャニーズとか見ればわかるとおり、どちらかというと中性的になってきている点からもその傾向があるのではないか。オタク系の作品はそれをもう1、2歩進めたという印象。
ただ、突飛な設定が乱舞する今の世の中でフタナリやら女性化やらよりも、まだ現実味というかありそうなところで、オトコノコは一般的に受け入れられやすいのかも知れない。と思った。ティッシュ姫とかいるし。
また、可愛いものを愛でるのはわかるのだけれども、アニメ絵がエロを基本としている感じを受けるところからすると、それは実際には遠い気もする。性的に異性を感じ取れる一方で同性だという葛藤や、異性とわかった上での同性愛的な錯綜といった点での感覚に新鮮味があるのかもしれない。一方でフタナリは流石にどうかと思うけど、女性化は一つの作品で主に同人的な意味で2度おいしい意味があるからある意味すごい発想だと今回の件で逆に感心させられた。性別というものがどんどん意味を成さなくなってきているのかもしれないな。それを踏まえると「こんなに可愛い子が女の子のワケが無い」という言葉は、男が理想とする女の子を体現できるのは男しかありえない的な意味で至言なのかもしれない。