半先手、半逆ヨセの話。の修正。
やっぱり数字が変。3目差だったということは出入りで3目違う。
手番が入れ替わるということは、手番の価値が5目の場合、残るヨセが出入り5目が1つというのと同じ。パスすると5目入れ替わるという話。最大5目入れ替わるという話。一手の価値で言えば2目半。だから、ズレは5目だし逆ヨセの場合は5目以上の手じゃなければ損をする。
(5目+6目)の☆ヨセと後手9目、6目、1目。手番の差が1目違うというのは出入りで2目ではなくて出入り1目の差。倍にしたのは間違い。まずここの認識がおかしかった。
黒番の時、手番の価値が9-6+1=4目。
半逆ヨセとして☆は5目なので☆から打てば1目得する。
これはイコール、後手9目から打つと☆は白の先手。☆で5目丸得される。つまり手番の4目-5目で1目損。これは出入り1目違うこと。よって、☆から打つと1目勝ちで、後手9目から打つとジゴになる。
これは理屈として最善と比べて1目違うんだよという話。
で同じ条件で白番だったらを考える。もちろん手番の価値は4目。後手9目を打つと残りの手番の価値と☆の逆ヨセの損得は同じで、黒はどちらを打っても同等で損得はでない。なので白から☆を打つ理由はこの時点ではない。伸ばしていい。
そして白が☆に打つと、黒は受けずに9目を打つ。そして白黒で6目が見合いになり、最後の1目を白が取る。部分的には☆は先手でヨセていることになるが、そのために黒9目と白6目の交換が犠牲となる。部分的には手番の価値で3目の出入りがあったということなので、3目損。☆に打つと3目損で打たないと黒からの逆ヨセによる損得はない。だから最善は後手9目となる。
これも理屈としては☆に打つのは最善と比べて3目損ということ。たまたま逆ヨセ得がないから3目損のままだけれど、黒の逆ヨセ得になる条件であれば3目以下の差になるし、黒の逆ヨセ得が大きければ☆が最善もある。
数字だとなんだか狂うけど、つっても出た目数差の半分が実際のスコア差になるってだけなんだけど、直感的にはちょっと分かりづらい。ただ文章で説明する分には3目損は普通に導き出せる。
もちろん実践では手が見えていなければならないけれど、両後手ヨセを数字が出せれば手番の価値が分かり、そして片先手ヨセの定義と逆ヨセの意味、半先手半逆ヨセの性質が分かっていれば、アマでもほぼ最善でヨセられることになる。実際は誤差としても1目程度しかずれないだろくらいに。ぶっちゃけそれが本当にできたらプロレベルだな。
以上から、ヨセは数字の大きいところから打つ。これは絶対。
そして小さいところから打つのが最善である場合、それは逆ヨセを打つ時である。☆のようなヨセは後手ヨセと判断してはいけない。両後手ヨセ、片先手ヨセ(逆ヨセ)と少しだけ違う、「半先手ヨセ(半逆ヨセ)」であり、打つタイミングには黒と白とで若干のずれがでる。
コウがついたヨセがある時にも小さい方から打つ場合があるのだけれど、そっちはやってないし、価値判断が難しそうなので考えてない。でも基本的にヨセの絶対方針は「大きい数字のヨセから打つ。もしくは手番の価値以上の逆ヨセから打つ。」。これ以外にない。はず。
期待値を使った後手ヨセの数字はそのヨセの性質を見誤る恐れがあるので絶対視してはいけない。問題はそのヨセがどういう種類のヨセであるかであって、ヨセの価値はそれによる。そして判断基準は手番の価値であり、それは両後手ヨセによって決まる。と。