面白かった。コンセプト自体非常に興味をそそられるものであるが、三者三様の考え方をかいま見れて面白い。
ただ、小松総括は確かにいらないというか同じことを言っていたりして重複気味。補足などを増やすか、もっと問題を増やして欲しかった。
読んでいると全体的にヨーダが一番広く盤面を見ている気がする。その分判断がわかりづらい感覚もある。
けーごはそれに比べてあまり見ていない感じもする。できるだけ簡単に考えるような印象を受ける。であとは力比べのような。
井山くんは確かに二人に比べて若い感じのする着想だった。石の張った厳しい感覚もあり、二人とはまた違った別の感覚もあるんだなぁとわかる。
棋風にもよるのだろうけども、こういった部分は実際に本人に聞いてみないとわからないから、それが感じ取れるだけでも非常に新鮮だった。
最初に棋譜を知っているかの前提や、形勢判断もしているが、それもなんとなくためになる。形勢について割れる棋譜もあれば、次の一手のあとでは逆を持ちたいと言ってたり、ここも面白い要素。
軽い感じでサクサク読めるので、何回読んでも楽しめそう。こういうプロの読みや感覚が少しでもわかるような本は意外と少ないから、こういう企画の本がもっと増えてくれんもんか。誰を選ぶかだけでも興味が湧くし、同じような本があと何冊か出せるんじゃないだろうか。あと、3人*3人の相談碁を一局、丸々本にするとか。