日立ウィークリー 第384回初級
┌★┬┬┬┬┬┬┬
├┼○┼○●┼●┼
▼○┼○●●┼┼┼
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├●┼●┼┼┼┼┼
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答えは初手★だけれども▼でも普通に成立しているような。どちらかと言うと▼の方が変化としては正しいような。
┌●┬┬┬◇┬┬┬
├┼○┼○●┼●┼
├○┼○●●┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
◇というちょっと妙な変化がある。
┌●参壱弐○┬┬┬
├┼○肆○●┼●┼
├○┼○●●┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
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黒壱から白肆まで。
┌●●●○○┬┬┬
├┼○○○●┼●┼
├○┼○●●┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
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このあと黒から一線のハネツギで殺せるが、外ダメをオサえてしまおうものなら白からサガられてしまう。初手でハネから打っておけば、その後変化が同じでも、ツゲばいいのが分かる。
ハネ自体は黒参のタイミングでもいつでも利くようなものなので、正直問題としてはこのハネ一本をどうにかした形で出題すべきな気がする。
ただハネとオサエを交換した形は初手があからさますぎるし、ハネを消しただけだと、
┌●●●○○┬┬┬
├┼○○○●┼●┼
├○┼○●●┼┼┼
○●┼●┼┼┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
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上図と同様の変化だとこれは白が生きてしまう。
こうなるくらいなら、黒は白ハネにオかずに外からオサエてコウにするしかない。
┌●●●○○┬┬┬
▽┼○○○●┼●┼
├○○○●●┼┼┼
○●●●┼┼┼┼┼
▼●┼●┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
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外ダメが一つ埋まっていれば黒▼から白▽でコウにはなるが、
┌┬┬┬◆┬┬┬┬
├┼○┼○●┼●┼
├○○○●●┼┼┼
○●●●┼┼┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
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それなら結局のところ手順を戻して初手オキじゃなく、◆アタリからのコウでいい。同じ黒取り番の本コウなので初手が2通り以上となり失題になる。
結論としては、問題にするなら最初の図から一線のハネオサエの交換を足した図か、2番目の図の白◇を当てさせる問題の方が良さそう。
っていうか初手黒三々も一応成立してるじゃん。この問題図駄目だな。
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├○┼○●●┼┼┼
├●○●┼┼┼┼┼
├●┼●┼┼┼┼┼
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これが問題図だったとしてもほとんど同じだからな。
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○┼○┼○●┼●┼
●○○○●●┼┼┼
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石的にはこちらか。
シンプルな形程、初手が複数になりやすいのよね。初手を限定させるというのは詰碁を作る上での最初の難関ではあるが、この問題図に関しては手抜き過ぎ。
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