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CSCのブログのバックアップだったけど、こっちがほんちゃんに。

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読書感想文

 井山裕太二十歳の自戦記 一応井山裕太著

 基本的には普通の棋譜本。思い返しての部分もあるので手に関して曖昧な部分もあるが、基本的にどういう気持ちで手を打ったか、検討など後の研究も含めてどういう変化があったか、どういうことを考えていたか、今ならどう思うか、などといったものが比較的多く入っている。手の解説はどちらかというと2の次という感じ。対局前後の気持ちも書かれていて、名人の考え方を知るにはいいと思う。
 17局あるが表紙の写真の碁がこの中に入っていないようなので、逆に気になる。表紙の局面図は名人を決めた対局の封じ手の局面だけど、なぜここなのかも気になる。
 歴代名人などの井山評コラムもなかなか面白い。
 並べてみて思うのは、まだ完成されていないけど強いという感じ。悪い時には勝負を焦らないように息長く打つようにしているけど、良いときはきっちり決める手段があっても決め逃したりする。という印象。そもそも名人の碁なんぞ高尚過ぎてよくわからない。でも結果が出ている。昔と違って読み重視の今だと、若くしてタイトル取れるくらいじゃないと、実際問題世界で渡り合うのは難しそうだな。30をすぎるともうピークアウトのような感じではあるし。
 細解ほどのきめ細かい解説はないけれど、なんとなく並べる分には十分楽しめる。

 

 石の効率がぐんぐん良くなる本 依田紀基著

 完全な手筋本。基本的には簡単なものばかり。ただ形がシンプルなものが多いだけに全部を読みきれないものも多い。かなり難しいお題もいくつかある。
 やってみて思うのは、相変わらず全く読めないことと、そのできた形の比較が基本的にできないということ。対局中は読めるものしか読まないし、その読んだ図の判断はできるものとできないものでいえば、ほとんどが判断できない。当然、読んだ図の優劣までになると一局打って2,3回しかしてないのではないかと思う。そのくらい俗筋ばっかりなので、手筋が効率的というのは頭ではわかっているのが、じゃあどのくらい得なのか?という判断ができないので、実践で自信をもって使えるようになるには相当訓練しないと駄目だろうな。置き碁とかではどう打ったって非勢だからと開き直って手筋風に打つからなのか、意外に勝負になったりするが、判らない物を使っているという意識があるので根付くまでには至らない。こんなのに4d?がついてたりするから碁というのはわけがわからない。一つ一つ丁寧に読めばわかるはずだけど、読んだ傍から忘れてくしな。脳みそに完璧な碁盤作るほうが上達が早いんじゃないかとさえ思う。問題はそれはどうやればつくれるのかだけどな。
 詰碁本と違って綺麗な形を意識付けをするにはいい本だと思う。
 
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