日立ウィークリー詰碁 第478回 中級
答えの白六に対する対応がおかしい。
┌◇┬●●┬●┬○┬┬
├┼●○●○┼●●○┼
├◆┼○○●●┼○○┼
├┼○╋●○●┼┼╋┼
├┼┼┼○○○○┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
白六の◇に対して◆で何事もないように見える。無条件の生き。
白がキってサガってきても、黒もサガリで隅の一眼を確保できる。ニ子にしての欠け眼が成立しない。
答えにある黒七は、自らダメ詰まりにしている手で、とてもじゃないが最強手には見えない。
┌○○●●●●┬○┬┬
├┼●○●○┼●●○┼
□●┼○○●●┼○○┼
├┼○╋●○●┼┼╋┼
├┼┼┼○○○○┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
と思ったが、確かに□という強手はあるみたい。
┌○○●●●●┬○┬┬
伍┼●○●○┼●●○┼ 鉢=禄
○●参○○●●┼○○┼
禄壱○肆●○●┼┼╋┼
質弐┼┼○○○○┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
しかし、黒壱から白鉢とそれでも眼を取りに来ると
┌○○●●●●┬○┬┬┬
●┼●○●○┼●●○┼┼
├●●○○●●┼○○┼┼
○●○○┼○●┼┼╋┼┼
●○┼┼○○○○┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
こうなる。ほぼ一本道。
ここから先は黒からアテていって白が抜けばコウになると言えばなるんだが、これは黒の取り番だし、「答え」より黒が最強で応えている感じがしてはいるんで、「答え」より黒が頑張っていると思うんだが、ただ、詰碁の答えの想定としてはありえんだろ。という感じになっている。
コウにする流れということならばそもそも◇では
┌┬┬●●┬●┬○┬┬
├┼●○●○┼●●○┼
├△┼○○●●┼○○┼
├┼○╋●○●┼┼╋┼
├┼┼┼○○★○☆┼┼
├┼┼┼┼★☆☆┼┼┼
△とコスんでコウにする形じゃなかろうか。この形でできるコウならわかりやすい。これも黒の取り番だが、詰碁的なコウにはなっている。
さっきの大変化を消すために、★☆と配石を工夫すれば答えの筋を限定できる。
問題としてはかろうじて失題にはなってないと思うんだが、変化に関しての読み抜けがあるような解答になっていて、失題並に過失がでかい。詰碁を出題するってレベルじゃねーぞ。と。
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