孫子の兵法 飯島勲
内閣官房参与とかをやっていた人が、孫子を読んだ感想とそれに適したと思うエピソードという形式。終わりに朝青龍との対談が何故かある。エピソードもそんなに深いものでもなく、軽いというかあっさりというか。あまりに深くやるのはそれはそれで問題だろうが、正直孫子そのものは話のきっかけ程度でしかなく、孫子である必要も特にないと言う印象。ある意味孫子詐欺。
一年は、何故年々速くなるのか 竹内薫
200pないくらいの軽い本。時間の概念からスケーリング、エントロピー、大脳活動、見え方が変わる図形や脳内クロックの話など、今まで考えてきてなかったり知らないものが多く結構面白かった。時間そのものが無形というか相対的な要素であるという部分など、概念も何もすべては脳内によって帰結するものであるということな気がする。
前なんかのきっかけで計算した、脳の重さと人生時間の積算で一生を測ると、80才で死ぬとするなら、20歳そこらが人生の半分であったので、そういうのがあるかな?と思ったけどなかったな。
また、読んでいて感じたのは早くなったと感じるきっかけや世代をみるに、睡眠時間との相関がある気がした。忙しいと感じるほど月日が早く感じるのは、自分も実感するところだが、良質な睡眠が良質な一日を生むのであれば、充実度も変わってくるのではないかとも思う。高校くらいから寝なくなる人は多そうだし、そういった生活習慣が当たり前になるにつれて、脳における一日が薄くなっていくのではないか。子供の頃は10時間くらい寝てたしな。わかりやすく覚醒時間などの数字で見るとどうなるかもやってほしかった。