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備忘録

CSCのブログのバックアップだったけど、こっちがほんちゃんに。

Nスペ

 灼熱アジアの第二回。新エネルギー戦略とか何とか。
 UAEのアブダビのエネルギー都市。カタールのLNGプラント。少しだけモロッコ。他の中東国でも色々。中東のオイルマネー国の新エネルギー戦略について。用はオイルから太陽熱を主体としたエネルギー産業を起こして、未来のエネルギー技術立国を目指す。
 地理的な条件として、サウジの大半の砂漠からサハラ西アフリカまでの砂漠地帯をサンベルト地帯といって、日光が地球上で最も当たっている地域。その地域全部を使って6時間分の太陽熱で発電すれば地球の全てのエネルギーが賄えるという試算も。とにかく石油利権では欧米にもってかれているという劣等感のある中東が積極的にオイルマネーを使ってエネルギー技術を集めている。
 資源国の発言力が高まっていて、プラント技術などを持っている企業の環境は昔と比べて大分様変わりして厳しいものになっている。原子力技術も原発受注で政府ぐるみのセールスで韓国が割って入ってくるなど、日本からするとエネルギー技術の優位性はなくなってきている。世界を相手にしないと最早仕事がないという千代田化工のお話も。新入社員は3ヶ月カタールのLNGプラント行き。設備稼働に対するカタール側と共同建設に当たっているフランスの企業とのごたごたの話など。最大のプラント建設では75000人くらい働くとか何とか。
 アリーナみたいな名前の国際的なエネルギーなんとかのグループにおけるアブダビの影響力が急速に強まっているとか。アメリカはアメリカで評価制度などで自国に有利なように進めて生きたい思惑があるようだがどうなるか。このエネルギーグループの影響力が高まる頃にはアメリカの影響力は相対的に小さくなっているのでないか。10年20年先の話とは思う。結局のところ今現在の世界的不景気の中、技術開発等で資金不足の技術先進国と潤沢なオイルマネー国との組み合わせでそういう流れが加速していて、部分的に非常に大きな市場になっている。
 モロッコはその砂漠で作ったエネルギーをヨーロッパに送るための中継基地として注目され始めているとか。しかし本格稼動しているころには相対的にアフリカや中央アジアに電力需要の方が高くなりそうな気がするんだが。太陽熱発電の効率はいまどんな感じなんだろうね。
 世界的送電網が中東基準でできるとした場合、その送電に関する技術。電力をロスしない送電素材などの開発は非常に有益になりそうだな。日本で見ても遠くの発電所から東京までに7%くらいのロスがあるとか聞いたな。
 今世界の時価総額1位は中国の石油企業らしい。LNGの話でカタールと提携してた。

 はっきり言ってこれらの新エネルギーがものになるかは10年見ないと流れわかんねーんじゃねーかとか思う。太陽熱発電の技術開発がどの程度進むかや、省エネ技術がどのくらいまで先進国で一般的になるのか。アジア及びアフリカの経済成長はどの程度になっていくのか。そのエネルギー産業で使われる素材や原材料はどうなるのか。規模が大きすぎる。確かにこのまま青写真どおり行けば、広大な砂漠を持っているような国がエネルギー輸出国として台頭する可能性はある。ただ、それがいままでの石油産出国かどうかはまた別の話かもしれない。
 こうやって見てもアメリカ大陸の地理的不利はかなり大きくなるな。どのくらいの年月になるのかはわからないが、アメリカの影響力がエネルギー面でかなり下がってくるのは確実は。もう石油で戦争もできないだろう。
 世界経済が大きくなればなるほど、今の新興国の経済規模が大きくなればなるほど経済の中心は人口の中心に近くなる。よって中央アジアを中心に経済の影響力が増していく。アメリカ大陸で括れば、10億いるんだかいないんだか程度だから、アフリカだけでも10億。インド中国で30億のアジア圏から遠いアメリカの経済的優位性はなくなっていくんだろうな。


 
 第3回はインドネシアの金融・経済についてのお話。
 イスラム圏なので金融がまだ未発達であったことから、リーマン以降の不景気にも影響は小さく、今でも6%の経済成長。2億3500万くらい人がいるらしい。しかも中間層が増えてバイクは580万台くらい売れているとか。
 日系企業のインドネシアでのビジネスについてちらほら。みずほコーポレートは融資拡大に向けて財閥の孫会社に親会社並の有利な条件をもっていっても、もう少し金利下げろとか言われたり、インドネシアではいまだ食品メーカーの進出があまりないことから、地元の財閥系の卸売問屋と交渉して、日系企業との合弁を立ち上げて乳製品を売ろうという提案から、融資を拡大するという提案型を融資を拡大しようと目論む。名乗りを上げたメーカーがでてきて動いているようだ。
 同じようにインドネシアに進出したいという日本企業に対しても水先案内人的な仕事も請け負う。商習慣やルールも国・州・市と色々違って難しいそうだ。「売れる」という一言にも商品そのままもっていって売れるのかとか、ローカライズするのか、流通は?などいろんな意味があるようだ。どこかの建機会社がインドネシアにという部分も。今更な気もするが。

 現地の一番の銀行は貸付2兆円規模だが、個人などの小口融資を人とのつながりによって増やすパターン。昔モルディブかなんかのと似たシステムで融資をとっているのが強み。外資は基本大口をメイン。ただ、最近では個人向けもやっていて、不動産投資のようなものもやっている。
 日系で成功した企業の一つで三井物産系のバイクローン会社も紹介されれる。ヤマハとつながっていて、ヤマハが日本仕様ではなくて、粗悪な道路でも乗れる現地仕様になってから爆発的に売れるようになったとか。4秒に1台作っているとか。そのBAFはオートローンで業界でも指折りで基本個人対面の形の査定で個人向け融資を行っている。イスラムなので利子などの金融の概念がないので、貸すことや保証人やらの説明からするとか。なんかすごい。売り上げ低迷が自分達のカバーしていない地域ということで、支店の新規出店のためにその地域を牛耳っているバイヤーとの交渉など。多民族で混乱している地域であるが故に日系企業のほうが受け入れられやすいのではないかという談。
 もう少しすると道路より自動車の占有面積のほうが大きくなるとか。なにそれこわい。屋根の上にも乗るような通勤電車のためバイクが真っ先に売れるらしい。道路も入場規制するくらい多くて渋滞もひどい。まぁ色々金融も始まったばっかりで、そういった部分でまだまだ成長余力があるとみられているようだ。イスラムにおける利子の考え方もいろいろ大変みたいだし。


 不動産あたりの話は結構胡散臭い感じが無きにしも非ずだったが、借金して消費するということをおぼえると、インドネシアの経済はより大きくなる可能性が高くなる。借金しない習慣だったとすればのびしろがもっとあるということか。文化圏が違うので一概には言えないんだろうが。
 昔金融鎖国したのってインドネシアだっけ。マレーシアだっけ。まぁスマトラももう7年前か。テロがあったりするけど地力が強いな。人口も土地もあるしな。


 
 世界に目を向けるともうてんやわんやという風にしか見えない。最先端を見て流れや感覚を盗むくらいしかできそうにないな。とても世界のトップを走り続けるとか無理くさい。エライ世の中になったものだとつくづく感じる。
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