マレーシアGP。予選マクラーレンワンツーにシューマッハ。中段にレッドブルとやはり速さ的な意味でマクラーレンというのが浮き彫りに。レッドブルの速さも昨年までと比べると影を潜めている。
決勝自体は雨の中。赤旗中断と荒れたレース。グロージャンは早々にリタイア。またか。雨からドライへと変わるようなレース展開で結果としてアロンソ、ペレスというサプライズ。カムイはサスペンションからなのか、ずっといいところなしだった。バトン、ヴェッテルはカーティケアンと接触しポイントならず。インド空気よめ。セナ、フォースインディアもポイント。アロンソがポイントリーダーに。なんかミディアムよりハードの方が速いとかいう変な状態でもあったらしいが、そこら辺はどうなっていくんだろうか。
カムイとしては残念だろうな。表彰台に上がれる最大のチャンスがチームとしてあったというわけで、昔であればフェラーリのように、カムイとペレスの車を交換すること位してもおかしくなかった。ペレスは最終的にミスもあったし、アロンソはがっちり走っていた為に2位ではあったが、優勝も見えた2位であったのは間違いない。表彰台どころか真ん中まで見えた分、自分であれば真ん中に立てたくらいの気概があってしかるべき。この結果との落差は結構なもののような気がする。とはいってもシーズンは始まったばかり。レース条件によってはカムイの表彰台の可能性がかなり現実的にありえるというのも見えた。ザウバーチームにとっては自信やこれからの希望にもなったはず。なんか昨シーズンのルノーが表彰台をとって以来の3強チーム外の表彰台だったとか。でも18ポイントはでかいよな。カムイは逆転できるか。
ハーバートがスチュワートだったけど、彼も昔荒れたレースで優勝してたよな。あれには驚いた。今レースはアロンソではあったが何か因縁めいたものを感じる。
メルセデスが速さの割りにポイントを取れずじまいで、ウィリアムズ、ザウバーが比較的良く、フェラーリが想定よりポイントを取っている、ルノーはライコで安定しているという感じで、意外なほどに混沌としている。まだ確定的な差が見えてこない。マクラーレンは速いし、決勝ではレッドブルも相応に速いが、結果としてはそこまで差がついていない。上位と中段のタイム差もマレーシアでは意外に小さく、ちょっとしたミス、戦略ミスで順位が大きく変動する感じ。結果としてドライバーの差がポイントを大きく分けている印象。車の性能差が小さくなるほど、ドライバーの技量が結果に大きく左右される。王者陣の強さが光っている印象。ロータスルノーやフェラーリはその意味では対照的で、ライコなんかはめっちゃ速いわけでもないけれどミスらしいミスせずにじっくりポイントを取っている感じだし、アロンソも同様。逆にグロージャンはレースなんぞほとんどしていないし、マッサは最早空回っているくらいの印象でアロンソとの格を一段と映えさせている。中段グループであまり差がないのならば、中段グループから一歩出ることで結果が大きく変わるようなレース展開になりやすい。同じ車でラップコンマ1違うだけでポイントで大きな違いがでることも変じゃない。今年は面白くなりそうだな。少なくとも去年よりは。