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備忘録

CSCのブログのバックアップだったけど、こっちがほんちゃんに。

マネー・ワールド

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マネー・ワールド

第1集がお金。
第2集がAI・ロボ。
第3集が借金。


お金は要するに通貨について。キャシュレスや、ビットコイン、タイムコイン等のお話。ダブついたお金が闇市場に回っているという話も。ハイパーインフレはもう通貨の意義を失っているよね。
AIなどは仕事がロボットに奪われるといったことと、そうなるとどうなるかてきなことを孫社長をゲストにしてやったり。あれは編集もあるかもしれないが、槍玉にあげられてる形になったな。一応それが番組の意図ということなんだろう。具体的な案を論じるのを避けたのか、うかつなことを言わないようにしたためか、精神的、抽象的な話になったが故って感じだったかな。あとBIとか。
借金はまんま借金。辺境にも高利貸しをする世界マネーという感じ。



一応大学で経済をやってた身からして思ったこと。
中央銀行が金融政策によって経済をコントロールできなくなったというのが、昔ながらの経済学の前提条件の違いとして一番にあると思う。
30年くらい前までは銀行を管理するだけでも良かったかもしれないが、金融市場が世界規模なのが普通になったことで、一つ一つの中央銀行の通貨に及ぼす影響力が連動したりなんなりで非常に小さくなった。昔はドルだけだったかもしれないが、今は元もユーロもある。通貨、債券、株式、商品だけでなく仮想通貨まである現状、管理できないまではいかなくとも、自分たちの都合よく管理することはもう無理だろう。そういや為替介入とか今は聞かなくなった気がする。同調介入とかも。

また、銀行そのものの役割、価値も小さくなった。今やお金を市場に放出するための機能としては働いていないようにみえる。昔は金融政策の実効性がないことから、流動性の罠なんていう言葉が使われていたりしたけれど、今なら根本はそこじゃないんじゃないかと感じる。実際貸し渋りとかあったしな。銀行が機能していなかったと見たほうがすっきりする。そんな経緯もあったし、日本に限って言えば、銀行はもはやただの財布程度ではないだろうか。スルガ銀行などの話はそれを端的に表していて、昔ながらの貸し出しだけでは利益を上げられない業種となっているのではないだろうか。
銀行による借金以外の資金獲得方法が十分にあるのならば、経済における銀行の影響力は下がるはずである。現在、個人でさえCFなどを使えるようになった。トヨタやセブンといった大企業が自前で銀行や金融機関を作るようになった。マザーズなどの新興企業の為の市場がある。資本市場という大きな括りで言えば競争は激しくなり、資金を欲する側からすれば選択肢が増えた。銀行の影響力が昔と同じなわけがない。
年間で数兆円のフローがあるような大企業であれば、そこら辺の地銀より強いわけで、それなら自分でやっても大してかわらないだろうしな。銀行的業務はそれまでそういう意味では外部委託だったわけで、それを内製するということは、自分で自分の財布を作ったほうが利益が出るとなったからこそ銀行業への参入となったのでは。そう考えるのが自然な発想。もちろんお付き合いとかもあったとは思うけれど、貸し出しとかではなく、銀行としてのコンセプト、役割が今と昔で違うのでは。

こういう構造変化があるのならば、中央が通貨供給を増やしますとしたところで、銀行がこんなんじゃ、経済への影響は微々たるものどころか、闇市場に流れ込むとなれば、むしろ社会的なデメリットの方が大きくなる可能性すらある。電子マネーによって、むしろ個人とお金の結びつきが簡単に管理できるようになった今、確かに匿名性のある現物通貨は役目を終えつつあると言えるかもしれない。そもそもからして通貨はヴァーチャルなものの最たるものだったわけだし、現物通貨が必要である理由というのは、今じゃどんどん薄れていっているという感じだしな。
これらを踏まえて通貨供給を適切に増やそうと思ったらどういう方策がいいんだろう。国債を買いきる形で財政出動してもらうっていうのはどうだろうか。昔あった地域振興券的な感じで。スタンプ紙幣みたいのもありかもしれんが。実質効果としては財政出動なんだけど、効果の出ない金融政策よりかはましというか。中央銀行としてはただで金を配るのと同義なので当然株価を下げる意味があるんだけど、その分刷って資本補てんするよっていう。中央銀行としての体裁も立場も意義も何もあったもんじゃないから無理かなー。

スタンプ紙幣の発想は面白いが、通貨を貯蓄の財として使えなくなるのは結構痛い。通貨の意義を再構築する必要が出るかな。基本的には物々交換から始まった取引費用を小さくすることと、富の貯蔵ってところだからな。他になんかあったっけ。消費する分には構わないとは思うが、全てをそれで賄うのは難しいだろうな。貯蓄は結局は未来の消費の為であって、通貨を現在の消費の為に特化させられても困るからね。構造的には未来の消費を先取りさせるという意味で、疑似借金のようなもの。スタンプ紙幣には確実なインフレがあるよって言っているものだからね。結局役割を分けて使うようになるのであれば、長期的には経済活動に影響しないように思える。ただの地域電子マネー。

タイムコインは好きにしろとしか言えないな。その人との時間を共有する質や価値でおのずと特定の人やコミュニティで収束していきそうな気がするが。何だったらそのタイムコインすら売買されそうだし。通貨という観念とは違うものと考えたほうがいいのでは。例えばアイドルが算数を教えてくれるタイムコインがあったとして、それを通貨で売買出来たらどうなるんだろうね。ただ、通貨がなくてもいいという意味ではいいんだが、何かを教えたりってだけなら、ようつべに上げた方がたくさんの人が見るし早いんだよな。マンツーマンじゃないと教育効果がないというわけでもないだろうし。

ハイパーインフレを見ると、自国通貨以外の流動資産をもっていることは意外に重要だなと思うわ。インフレしすぎてお金をおろせないとかワロえない。おろせてもお買い物に一苦労じゃ通貨の意味がないしな。株や他国通貨・仮想通貨とかに資産を分散しとかないとってなるな。借りる分には得できるだろうが。貸した方はワロえないしな。


AI・ロボに関しては、何とも言えないが、全てのものは陳腐化するという価値観にたてば、いずれはどんな職業も置き換わる可能性がある。今現在はまだ10年は大丈夫と思っていても、翌年に革新が起きてっということもあり得るのがAIの世界。少なくともアルファ碁はそんな感じだった。変化が急激におこると軋轢や摩擦が生まれるのはいつものことなので、そこらへんはどう軟着陸させるかというのが、政府や経営者の腕の見せどころではないだろうか。ものによっては人では継承できなかった仕事や文化が救われることもあるかもしれないし。
それに経済の本質は人が動くことだからな。AIやロボだけが自動的に働くというのは、経済活動の一部として認識されなくなるだろうな。例えばアシダカ軍曹にはゴキ退治における経済価値があるわけだが、軍曹がただそこで生きていることを経済活動と呼んでいいものだろうか。究極的な自動化というのはそういうことじゃないだろうか。
結果資本家は経済、人を動かす形でAIやロボを導入することになるだろう。ロボなどで搾取する構造をとったとしても、リスクばかり大きくなるし、安価にロボを導入できるなら、資本家にとって優位性はないわけだしな。そこら辺はあまり不安に感じない。むしろ今の状態の方が現代版奴隷制なんて言われてるしな。大資本家の方が生きることの価値が大きいので、情報拡散が早い今は、恨まれるリスクが高いと判断するようになるかも。そう考えるとAI等の発展は資本そのものの優位性が逆になくなっていくものなのかもしれないな。資本は資本を増やすために存在するが、資本は人がよりよく生きるための道具でしかないからな。道具に使われる状態になったらわからないが。

ロボット税は進化を止めるものということを社長は言っていたが、個人的にはこう考えたほうが税の意味合いとしてはしっくりくる。それは、少なくとも経済的な観点からロボットは毒になるかもしれない危険物であるという認識。例えば麻薬ならば犯罪と分類されるし、コンピュータウィルスも作ったら逮捕される。生物兵器研究も禁止されたりしてる気がする。なんだったら中絶やクローン技術とかだって倫理とかで禁止されてたような気がするわけで、社会や文化に置いて悪とされるものは、他の社会や文化がどうであれ規制されるもの。ロボットによって急激な産業構造が変化が社会悪とまではいかないにしても、ある程度の規制が必要だとなれば、大義名分は成り立つ。資本主義を採用している国家であってもそうなる。国は資本ではなく人間によって運営されるものだからね。資本家に課税したいというのが本音だったとしても。その国の経済構造が壊れてしまってからでは遅いし、資本家はそれに責任を負うわけではないからな。劇物だったとしても、資本家はまさに資本という体力がある分生き残れるだろうが、ない人間は言葉通り死ぬことになる。技術の進歩は必ずしもいいことばかりだけではなく悪い面も必ずある。楽観的な見方をすれば大丈夫の一言ですむかもしれないが、社会に対して責任のある立場になったら、そんな楽観だけで何でも受け入れるわけにはいかないだろう。ある意味社長は、社長個人の立場として意見を言ってくれているから、対立構造が明確になりやすいな。

生産性が上がっているのに賃金が上がらないのグラフについては、詳しく見ないとわからないが、資本装備率が上がったことで生産性が上がったとしても、人的要因と資本要因で分けないといけないし、生産性を単純に供給力と置き換えるとわかりやすいが、技術の進歩や情報の蓄積によって供給力が常に増大するのであれば、需要量以上に供給量が上がっていれば賃金は上がらないことになる。
30年前に1台10万もするスマホを持つのが普通の光景になるとは想像していなかったが、100件以上の電話番号を覚えていたり、日本全国の道路地図が頭に入っているような生き字引的人間は、有能と判定されただろうし、それでご飯も食べれたかもしれないが、そんなのは今じゃスマホ1台で誰でもできるようになってしまった。そりゃ資本装備率も上がるわって思うけど、労働の質や環境が違っているのに数字が同じだからと言って同じに見ても齟齬が出るだろうな。生産性=利益だとしても個々でインフレや実質価値も考えないといけないしな。

仮に生産性=利益が上がったとして、生産性の向上以上に賃金が上がるという状態は基本的にない。必ずどこかの時点で逓減していかなければ、その企業は無限に利益を生むことになるからだ。で、そんな人や企業って存在するの?っていう。いずれは生産性の上昇はゼロやマイナスになる。その前に別の事業で利益を上げなければその企業は死ぬ。そのリスクがある以上、基本的に賃金は生産性以上には上がらない。
さらに物的資本にしても人的資本にしても、資本にお金をかけて規模が大きくなるほど、潜在的に不安定要因に対するリスクも大きくなっていく。だからこそ、その分留保も必要だし、賃金ではなく投資という形で自己強化することを選択するのは決しておかしなことではない。変化の速い時代において高い生産性を維持できるということは稀だし、それらが陳腐化する時間も速くなる。人の質に左右されないマネジメントをしようと思ったら、賃金ではなくシステムなどの投資で生産性を高める判断をするだろうし、賃金をあげても生産性は短期的には別に上がらないと考えられるしで、賃金は反映されにくい。ある意味で人の質について、世界規模で均一になってきていたり、マネジメントで人の能力を最大限に発揮することができないということでもあるのだけれど、人をというよりかは、未来を完全に管理できないっていうのが根っこにあるんじゃないかな。未来はわからないっていうのは当たり前なんだけど、利益のために半歩先のリスクっていうのかな。経済が世界規模になったからこそ、地球の裏側のことで被害を被ったりするリスクが出てきた。ツイッターの炎上でつぶれたりとか、昔はそこまで考えて経営してなかったと思うしな。いろんなものに晒されて攻撃されていると思ったら留保もしたくなるだろうな。そういう時代としか言えんけど、リスクがより可視化された的なところはある。大きく言えば、世界で生み出される利益が世界で生じるリスクより数段大きくないと、賃金には反映されないってことなんだろう。投資が大きくなるほどにリスクは大きくなる。別口で言えば気候や政治、犯罪などの大きなリスクが下がる技術が開発されたり平和な状況になると、賃金は上がりだすと言えるのかも。
ただ、日本では起こりにくかっただけで、日本から優秀な人材がバンバン海外に出ていくようになれば、そうも言ってられなくはなるだろうな。賃金上げないと人が来ない状態の方が、ある意味国としては管理しやすい経済状態だし。人を獲得してそこに投資をしないと競争に負けるというプレッシャーが必要。外国人労働者を受け入れて労働需給で楽しようとしているのが最近ニュースで見て取れるしな。もう受け入れるなんていう立場じゃないかもしれないけどね。

BIは現実的には財源問題があるが、それを補って余りある効果があれば採用されるとは思う。が、こればかりは前例がないから分からないからできないというのが大半だろうな。普通に考えればリスキーに見える。1人月10万円としても月10兆円だからな。HAHAHAHAってなるわな。ただ単純に全部消費されて乗数が2倍くらいで年240兆円の消費が増えるとなった時、税収がいかほど増えるかだな。
現状530兆円くらいの一般政府支出が90兆で、そのうち租税収入が60兆程度なので、GDPの1/9程度。租税割合がGDP比で2割程度に格段に上がったとしても、770兆の2割じゃ154兆円の租税収入にしかならない。他の支出が同じ規模なら180兆円必要なので、大赤字だなこりゃ。期待数字を込めてこれだからな。別で大きな効果が見込めて他の支出が大分下がるとかないと駄目だなこりゃ。乗数がもっと増えるか、租税収入割合が25%くらいになればな。ただ試しに1万円くらいからやって実験してみるというのはあるかも。まぁそれでも年12兆円必要ですけどね。
究極的には再分配の話になるんだけども、年100兆円ぐらいの財源がひょっこり出るわけでもないしな。税金高くしても金持ちからは逃げられるし、企業はタックスヘイブンだし、保証削っても大半であるところに貧乏人から反発されれば選挙で勝てないしな。税金払わない企業対策に消費税増税したいのはわかる。さっきの金融政策の続きで、通貨供給実験みたいにできないかな。月千円とかでもやれそうだし。


マネー供給じゃぶじゃぶについては、実際世界的な銀行の機能不全があるとは思うが、消費における借金は未来の需要の先取りなので、いずれ冷え込むことになるのは当たり前なのだが、そもそもそれだけの価値があると思って消費するということは、財に関する付加価値だったり消費者余剰分の一部を横から取っている形なので、歪というかグラフで表そうとするとちょっと面倒な形態ではあるんだよな。借金でする消費というのは利子率を含む分、材の需要供給曲線の交点Pを上に上げることになるので、適切な価格を阻害しているともいえる訳で、それらを犠牲にして得られる貸付企業の利益と社会的余剰が釣り合うのかどうか。それが本当に消費拡大につながることなのかどうかには、考えてみると疑問が残るな。下げる形のローンなら、そういったものが実際にあるのなら、長期で見ても全体の消費拡大につながるとは思うが、これって卒論のテーマとして書ける気がする。
それに辺境の話を見る限り今や搾取のシステムとしての借金になり果てている感じ。リーマンショックがありながら、こんなことをしないと儲けが出ないというのであれば、どうかしているというか、そこまで追い詰められているとみるべきなのか。金貸しの仕事というのは世界的に見て最早囲碁以上の斜陽産業だったりするのかもしれないな。
まぁ悪徳金融に皆で金借りて借り倒すみたいなことすれば面白いのにな。どっかが裏でスポンサーになれば行けるっしょ。
お金を借りる→スポンサーに使う→破産申請→債務処理が終わったら、スポンサーから使った分だけ生活支援。
返せないならエスポワールなのが帝愛グループなんだけど、最近帝愛の方がマシとかネタになるしな。わからんな。
金貸す方もリスクあるのに貸すんだから、ここまでくると頭おかしいとしか俺的には言えないのだけれどもな。ハイパーインフレでもだめになるからな。その国の経済ダメにするくらいの影響が出ると撤退するだけだろうけど、こうなると全体として害悪でしかないな。

というかこの世界規模の200兆ドルなんて額の借金構造は破たんするだろう。貯蓄額がどの程度になってるかにもよるけど、どっちにしてもリスクが増大していることには変わらないか。貸したところで返してもらえないならあげたのと同じだしな。早いか遅いかというだけ。どっちにしろ共倒れになるが、地球の中だけで起こっていることなんで、最終的にはゼロになるだけなんだけど、経済システム自体は一回壊れるんだろうね。それをきっかけに昔なら戦争とか起こるわけなんだけど、現在未来の場合はどうなるんだろう。特効薬とかないだろうし、世界的な崩壊となったら、どっかが肩代わりとかもないしな。資本家の金がゼロになるくらいで終わるならそれはそれでツケの意味があるけれど。資本家が嫌がって国を動かして戦争になったら、ゼロどころかマイナス突入もあるしな。まぁ頭のいい人が金を使った方がいいのは確かだし、馬鹿に金もたせてもろくなことに使わないだろうっていう考え方もわかるんだけどさ。
イスラム金融は間接金融というより直接金融的な感じだよな。借金の概念とは少し違う感じ。
韓国の一部借金肩代わりはよくやるね。財源や税金の公平性とかの議論はなかったんかな。
マハティールはもう頑張れとしか言えんな。爺さんを担ぎ上げなくていはいけない時点で、若い奴らはどうしたってなるんだけれど。選んだもんはしょうがないからな。



思い出しながらなんとなく考えてみたら、テレビ見てた時とは思ってもみなかった考え方が結構出てくるもんだな。経済観が深まった気もするし、とっちらかった気もするが。

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