アベ、フクシマの悪魔化のツイートを見て。
実在のヒト、モノに対する偶像化を根源として、
神格化→信者
悪魔化→アンチ
のように分類できると思った。
神格化はアイドルなどが例としてわかりやすそう。
実際よりも、より良く見える、より良いもののように扱う過程は色々あると思うが、拡大解釈や脳内補完のような妄想。自身の信じたいもの、ことに都合よく変換していく、偶像の肥大化とも言うべきことが行われる。
アイドルや宗教が主に該当しそう。逆にそれを裏切られると、闇落ち、反転ならぬ一気にアンチ化する。コントロールできる人はただ切り捨てるだけで終われるし、そもそも偶像の肥大化にならない。
アンチに関してはこの逆の感情で同じプロセスが踏まれる。
肥大化によって実在のヒトやモノとどんどん乖離していくのに、それをきちんと認識できない状態なのか、そういう思考性質なのかはわからんけど、個人の中で肥大化したモノと実在のモノを同一視してしまう。
これは政治や宗教やアイドルに限らず、程度の差こそあれ、ほとんどの人間に存在しているものとは考える。真の実像と脳内における虚像が一致しているなんてことがあるのかは証明できる気はしない。それに昔からの諺にこれを端的に表しているものもある。
あばたにえくぼ
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
そういう人間の心の機微は昔からあるしちゃんと認知されている。
肥大化しすぎて顕在化し社会的に悪影響を与えるほどの妄信までいくのは狂人クラスとは思うが、しかしこれを意図的に作り出そうとする者もいる。扇動家というのはある意味認知を歪めるお仕事なのかもしれない。
偶像の肥大化の弊害はその過程において善悪を完全に区切ってしまうところ。対象に善悪の概念を押し付ける。しかも何もしていない、関係ないところにすらそれを適用してしまう。
首相は悪だ。だからやることなすことすべて悪だ。党や支援団体も悪だ。だから何をやっても許される。的な。
この子は天使だ。だからそれを否定する人間は悪だ。天使が否定するものも悪だ。これはいじめではない。懲罰だ。的な。
やってる人間は自らを正しいと信じて疑わなくなるのがな。それは錯覚で正義も何もないのに気付かない。
全員がそうではないしごく一部の人間が実行に移してしまうとしても、その偶像の肥大化の過程には多くの人間が関わっている事がある。マスゴミと言われるのは主にそういう部分なのだろうな。煽るだけ煽るようなことしておいて責任を取るわけではないしな。性質が悪い。
ある意味で一神教と多神教のような価値観の対立とは全くの別次元の話で、分断とかそういう話じゃないんだなこれ。そもそも正確な認識だとか、絶対的な事実。みたいなものが成立しないのか。インテルとAMDの宗教対立とかあったりするけど、印象的にはあっちの方に近そうだな。分断だとしても、きのこたけのこはわかってやっている分ちゃんとしてるしな。
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