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CSCのブログのバックアップだったけど、こっちがほんちゃんに。

にき

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にき

高尾さんの日記で史上4度目の珍事、とされているドラフト1位指名3連外れのお話。
検索して記事をよく見ると2010年のオリックスが初とされている。詳しくは知らないがドラフト制度の仕組み自体が変わっているかもしれないので、昭和のプロ野球と最近のとでは比較はできないかもしれないが、単純にこの直近14回で4度あったことを珍事と言っていいかどうかは疑わしい気がする。

抽選3回目の時点でどちらかが必ずハズレを引くため、指名競合が3回起きた時点で必ず起こる事象。抽選を2球団競合で2回外す確率は1/4なので、めっちゃ普通に見える。次にまた指名が被ったら確定の事象。
確率的な問題で言えば、被るかどうかの方が重要なんだが、ドラフト上位者であっても、スカウトリストにおいては明確な差があるために、競合しやすくなっている確率が高そうなのが今回の原因なのかな。
競合が3回起こるとすると、1巡指名に12人いるとして、どの球団も指名が被らないってことがそもそもあり得ないくらい確率が低い。もちろん指名リストには12人以上いるとは思うが、1巡指名に関しては枠は相当せばまるといえる。
トーナメントみたいなもんなので、3回目に2球団以上必要。2回目は3球団以上必要。2回目で3球団が同じ1人を指名するのは流石に厳しい確率ではあるんだが、そうやってみていくと1回目の指名でハズレ球団が多くなるほど、3回目までの可能性が上がる。今年は1巡目で3球団競合が2人。2球団競合が1人いたために、1巡目2回目に進んだ球団が5球団になった。そこから2球団競合が2人出たので、ハズレ3回が確定したというわけ。
12球団が全部が1巡目で指名みたいな怪物が出た場合は、4回ハズレもあり得るってわけか。ちょっと見てみたいが、今まで7球団までなので、流石にそこまでの怪物はいないってことかな。

2010年は大石達也が6球団。斎藤佑樹が4球団で8球団が2回目に。2回目は2球団2人で3回目確定。3回目が山田哲人という。
2013年は松井が5球団と2球団2人なので6球団が2回目に。
2016年は田中に5球団競合した上に、ハズレ2回目でも5球団が競合したけど、3回目は被り無し。
2017年の清宮は7球団に2球団1人で2回目に7球団が進み、3球団2人で4球団が3回目まで行ったので4回目の可能性があったけど、2球団1人で3回抽選で終わった。

最低でも目玉が1人いると起こりやすい感じかな。2回目に進む球団が多くなるしな。今年はそこまで目玉という感じではなかったけれど、ばらけた割に3回目まで行ったという意味では、今までの3回と比べて性質がちょっと違う分興味深いな。


そもそも、まず第一にハズレが続く理由=競合する理由として、ほとんどの球団が有望だと思っている選手リストの評価が似通ってることがあげられる。そうでなければ指名がかち合う状態が多くならず、抽選は起こらない。
このことは野球的価値観や必要としている選手の優先順位が球団同士で大分似通ってきていたり、選手の能力や期待値といったものすらも、かなり数値化して評価されていることを意味している。そうでなければ早々多くの球団でかち合うことはない。昔でいうスカウトの眼や勘といったものが、どの球団でもかなり近いところで平準化されているということかもしれない。これは球団毎の練習環境など差も大分小さくなっているということも言えると思う。うちの球団だとここが伸びやすいから期待できる。みたいなポイントがないってことにつながるわけで、球団毎の差異というものがスカウトリストに影響しないくらいになっているか、今までの経験上無意味であったために、ほとんど考慮されないようになった。と言えそうだ。そう考えるとチームカラーというものが野球のプレイスタイル、戦術というものからは、最早作りだせない時代になったと言えるかもしれない。マスコットやそういった別のところでの客寄せや、マーケティングが相対的に重要になったということなのかな。2軍戦を見やすくするとかリーグがどうのというニュースがあったが、こういうところでお客をつかむ間口を広げようとしているのには、そういった理由もあるわけだな。

他にも、明らかに本命と言えるような抜きんでている選手が少ない場合も、かち合うことが多くなることが予想される。甲乙つけがたい選手が5人と10人では被りにくさは大分変わってくる。これはそのまま野球競技人口が少なくなったことで、NPB以外のトップ選手の層が薄くなっていれば、起こりやすくなっていると言えるのではあるが、実際、高校野球人口も平成20年前後をピークにそこから15年で約6割程度になっている。少子化もあるし別の競技へ人が流れているのもあるだろうし、人口動態的に見ても野球も例に漏れず右肩下がりであると言えそう。もちろん高校、大学の野球部の練習環境も多少なりとも上がっているだろうから、競技人口が減っていても選手の質が上がっていてもおかしくはないのだが、プロレベルでは量も質であることを踏まえると、やはり楽観できる状況とは言えない。このままなら抽選は多くなりがちになると言えそう。

WBCなどを通じて、野球先進国以外のレベルの高い国の高校大学時での選手のスカウトが活発になれば、ここら辺はもう少し緩和される気がするが、高校野球で外国人留学生ってそういえば見ないけど禁止なんだろうか。ベンチに2人までokくらいやれば、若干とは言えども量と質が高まるようにはなるのかな。少なくとも高校バスケ、陸上では普通にいるからな。まぁどちらもフィジカルがメインな競技ではあるので、野球との相性は難しいかもしれないが、やる高校がいてもおかしくはなさそうなんだがな。大学まで行くと流石にそこまではしなさそうだし、日本人だけでも十分というところもあるだろうし、世界からみれば大リーグというもっとでかい市場があったりするから、日本野球を優先とはならないだろうからな。相撲のようにはいかないが、野球先進国としては、隣に韓国台湾もあるしそのくらいやってもいいのかもしれないし、そのくらいしないと長い目で見た時の世界的規模のスポーツとしての普及が難しくなりそうとは思う。大谷を世界的スターとしている今ならばこそとも言える。



1のニュースから10を知った気になったつもりになってちょっと面白かった。
高校野球ゲームを作る時にはこうしたいって思っていた設定が、実際現実で問題として露わになっている感じがなんともはや。


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