笑わない数学
テーマは無限。
色々説明はあったけれど、多分番組側の理解が足りてなくて全く説明になっていないと感じた。
無限自と無限ぐの説明では、あれでは完全に証明しているとは思えない。少なくとも偶数部分だけで繋げば、無限きの部分が対応しないともとれるので、無限き分の個数差=無限差があるとも言えるはずだけれど、それをどう矛盾なく解消しているのかさっぱりわからないし、説明もなにもない。直感的に誰しもが思うであろう疑問に対して何の説明もしていない。そのために、前提が一致しないまま番組自体は進行していく。構成なのか時間なのかは製作者の頭なのかはわからないが、色々足りてない。証明を示す気がないなら変に説明を入れるのはむしろ不要だし、説明できないならするな。という感じ。テンポも悪くなるし。
カントールの無理数に関しても新たな無理数ができるために、仮定が成立しない。までは分かるが、それは直接、自然数<無理数とはならない。無理数自身も小数点を付けただけの数字の羅列と考えれば、無限自に必ず含まれるものと言えそうなのに、そこの説明も全くされていない。展開が省略なのかは知らんが勝手読みすぎて、全く論理的と思えない。数学番組とは思えない雑さ加減。きちんとした説明ができないならやらない方がマシ。
全体として番組そのものがテーマを全く理解していないものに見える。わからんのに分かった風な番組にしているというか、そういう意味では視聴者をバカにしている非常に傲慢な番組だと思う。
あくまで数学知識紹介番組ならそれに徹すべきで、納得を得ようと拙い説明をいれて論理的な矛盾を放置したまま進めるのは、番組としては破綻している。止めて欲しい。
コマ大がどれだけちゃんとエンタメにしてたかよくわかる。
たけしはちゃんと趣味で数学を勉強している上でやってたからな。ただ台本を読んでるだけの尾形を使っている番組だけあって、それ相応の薄っぺらさと言えるのではなかろうか。
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