日立ウィークリー詰碁 第379回
初級
┌┬●伍弐肆┬●○┬┬┬
├○●┼参壱┼●○┼┼┼
├┼○●●●●○○┼┼┼
├○┼○○○○○┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
正解は壱で確かにそうではあるのだが、活きるだけなら、
┌┬●┬★┬┬●○┬┬┬
├○●┼┼┼┼●○┼┼┼
├┼○●●●●○○┼┼┼
├○┼○○○○○┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
★でも構わないような。右の黒二子がとられるんで、正解図より劣ると言えば劣るのだが。
そういう意味で黒壱白弐まで打った上での黒参を問題とした方が良いような気がする。
同じく379回 中級
弐壱○┬┬┬┬┬┬┬
伍○●○┼●┼┼┼┼
禄●●○○┼●┼┼┼
参┼○●┼●┼┼┼┼
├○○●┼┼┼┼┼┼
肆●○●┼┼┼┼┼┼
├○●●┼┼┼┼┼┼
├○┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼
要は参が利き筋で劫なんだが、初手は参でも利いている。
┌┬○┬○┬┬┬┬┬┬
├○●○┼○●┼●┼┼
├●●○○┼●┼┼┼┼
├┼○●┼●┼┼┼┼┼
├○○●┼┼┼┼┼┼┼
├●○●┼┼┼┼┼┼┼
├○●●┼┼┼┼┼┼┼
├○┼┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼○┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼○┼┼┼┼┼┼┼
例えばこういう形なら、利き筋のコスミから打つと白はツギから活きれるので、白死の問題とすれば初手を限定できる。ただ、黒活きとみるとやはり同じ筋で初手は複数になってしまう。黒がコスミから打てば生き生きもあるが、ホウリコミから打てば双方の生死をかけたコウ以外にない。一見するとどの石に焦点が合っているかピンとこない形ではあるので、「黒先」だけの問題としては適当ではないのかも。「黒先コウ」としてやっと詰碁になっている気がする。といっても元の図も結果として上の白との攻め合いが題意の一つとしてあると思うので、それなら初手を限定できている分いいのかな。コスミ、もしくはホウリコミのどちらかを先に打っておく図は、詰碁の難易度というか題意も何もないしな。上の白を完全に二眼にしちゃうと、黒はコウにもならんからな。悩ましい形。
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