仲邑菫さん関係でちょっとレーティングを見ていたりしたけど、井山五冠と三子で勝ち越すだろうという棋力は、差が3点未満だろうと思って見てみたが、実際1点一子差であってるんだろうか。と疑問の思い、ちょっと考えてみる。
江戸時代からの手合い割りで言えば、互先→先相先(先先先)→定先→先二→二子・・・ってなっていくが、これもレーティングではあるので、理想としては勝率が五分に近いところで均衡することになる。
ただ、具体的に棋力差を勝率であらわすとなるとちと難しいが、偏見だけでいえば、
互先
黒80% 白20%
って気がする。勝率でくくってしまうと持碁をどうすんねんって話もあるが、持碁率も折半してと考える。で、この数字を基準にしておくと何かと便利。
出来れば元丈知得などの棋力がほぼ同等で100局以上のデータがあるといいのだけれど、ネットだけではちょっと大変っぽいので、データは割愛。だから偏見。
棋力の絶対位置における変動はあったりするのか。といった疑問はあるが、秀和対秀和で1000局打ったりさせない限り分からんからな。黒100%はあるんだろうか。
先相先は4局をワンセットにする。3局ワンセットは数字が悪いというか区切りが悪すぎて微妙。で下手から見てこんな感じ。
黒65% 黒65% 白5% 黒65%
先相先の白番でジゴ以上なら一生の名局。なんて言葉があるので、1~2%にしたいところだけど、便宜上こうする。そもそも1-2%でしかないから、手合い割りに組み込まなくてもええやんと思うし。
で3局セットだと黒73%というなんか中途半端な数字にしなきゃいけないのでイヤ。
定先になるとわかりやすく
黒50% (白番勝率ほぼゼロ)
こうやると、勝率が15%ずつ等差数列的に刻まれていくんでわかりやすい。
勝率2割減も考えられるが、ちょっとめんどい。
黒における勝率を手合い割り一段毎に15%ずつ下げる形として見るとシンプルじゃね?ってなる。で、実際それであまり齟齬が出なさそう。
先二
黒35%
二子65%
二子 (黒20%)
50%
二三子 (黒5%)
二子35%
三子65%
実際にこのくらいの確率ならば、手合い割りとして勝ったり負けたり感はかなりでそう。流石によくできている。数学的知識がある人が上手く作ったんじゃないかと感じるほど。先先先あたりなんか特に。例えばあの人のような。安井・・・ウッアタマガ
で、あそこのレーティングサイトでいえば、2点の差は上位者の期待勝率は9割になる。二子の手合い割りにおける黒の勝率が20%ほどという推測と、この場合一致する。下手が互先で黒白と二局打ってしまうと一局あたり期待勝率10%なっちゃうので。
ただ、二三子くらいまでほぼ一致しているが、三子以上は先でも勝てんやろ状態の手合い割りに比べて、レーティングでは3%以上も下手の勝率を見込んでいる。実際ゼロにはならんしそういう仕様とは思うけれど、現実的にはどうなんだろうね。マスターとやって60連敗は4子差以上は見込めるんやが。実質三子以上の差での互いは少なくともトッププロ以上の棋力においては無意味かもしれない。
張栩名人と逆コミで打ってほぼ持碁ということで、先二程度とすれば、レーティング的に7.5点以上。既に女流トップの実力があることになる。
試験碁ということで一子分の下駄があったとしても、6.5点は現状でもプロ二年目の芝野兄並の実力が推定される。
というか、父仲邑九段とどんな手合い割りで打ってるのかの方が情報精度高いやん。なんで誰も質問してないんや。7.2点台なので互いで打ってれば文句のつけようがない。
棋譜から実力を推定できる棋力はないが、雑な推定レーティングとはいえ、9歳がこの位置にいるとなれば、確かに英才という枠を作っての推薦も頷ける。
まだ性差の出にくい時期であるので、体の成長とともに避けがたい変化も出てくると思うが、とはいえ、非常に楽しみな逸材ではある。
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