依田流アルファ碁研究 よみがえる、呉清源・道策
依田紀基
マスターのこの手って、呉清源みたい。道策みたい。マスターのこの手って俺も考えてた。これってどうすんの?っていうちょっとした感想がついている棋譜本。
最初マスターから入って、呉清源、道策の対局で、紹介したマスターみたいな手を打ってますよー。っていう感じ。途中手筋モノにもなっている。
あくまでヨーダの感想です的な感はあるが、古碁もアルファ碁もガッチリ並べているアマなんてほぼいないだろうから、プロがこういうコンセプトで紹介してくれるという意味で、時期に即しているとは思う。研究というほど変化をずらずら並べてというものではなく気楽には読める。
ただ、誤植やら、図における石のあるなしや、棋譜の数字が違うとか、右上を左上と書いてあるとか、そういう構成ミスが多く散見されてひどすぎる。コウつきの300手越えの棋譜を4譜にまとめるとか、見る方にとってストレスでしかない。仕事が雑。これで2400円はどうかと。ちょっとしたコメント付き30局の棋譜集としても500円以下でいいやろと感じる。こんなクオリティではヨーダも浮かばれまい。