どうする、家康
48話。全体としては悪くないんだけど、ピンとこない。という感じ。何が印象に残ってる?って言われると岡崎体育だしな。古沢良太シナリオはけれんみのある感じなので、大河にはあまりハマらないっていうのもあるんだろうけど、それ以上に全体的な演出かなって気がする。
外ロケほとんどないんで大河感も薄い。CGとかの技術が上がっているのは分かるんだけど、それでも外感がないっていうのは、それを表現できてないという意味で制作の部分で失敗していると思う。前もいった信康の介錯シーンとかのような画角とか全体的な見せ方がちょいちょい疑問なところがある。大砲の角度緩くね?とか、最後の千姫とかほとんどヒスにしか見えかったり、キャラ付けしている割に、そこに厚みがない。晩年の家康なんかは、手の肌感もちゃんと表現しているのに、中身があまりともなってないというか。
だからと言って脚本が良かったかと言われると特に。って感じで、アニメとかに使われるお当番回制度は終盤もあったし、それを魅せのポイントにしている感もあって、全体としての魅せがどこにあるのか本当に薄い。大河のくせにエピソードが小粒やねん。どうする部分は終盤ないしな。
キャスティングについても、忠勝、康政、直政がどう見ても優男なんで、ギャップがひどい。芝居で強面を演じているのは分かるんだが、山本耕史みたいなガタイが全くないんで、迫力が薄い。体作るほどまではしなかったか。
チャンバラ描写も家康は一級の剣術家の側面もあったはずだけど、洗練された体の動きのような印象は全くないしな。松潤は舞台裏では減量とかもやってたみたいだけど、まだ少し足りないな。アイドルだしダンスとかで動きは鍛えられてそうなんだけどな。ドタバタチャンバラに見えてしょうがない。忠勝と康政の最後のチャンバラも同様でこれを魅せにせざるを得ないのは演出としてどうよと。そういえば途中槍が折れてた気がするけどあれはアクシデントだったのかな。洗練された動きをやってたのは義元くらい。まああれが本職の動きだと思うが。信玄の槍捌きも振り回してるだけだしな。
その割に大河主役経験者の岡田准一、松ケン、と侍らせているし、最後に小栗旬を出してきたり、北川景子の二役はまだ面白さはあったけど、何というか節操がない感じでまとまりがなかったかな。山田孝之なんかいつのまにかいないしな。半蔵の扱いも雑だし。松本まりかどうしたんだよ。最終回でナレの寺島しのぶは出てきた瞬間にああそういうことねとはなったかな。舞台裏の木村昴いじりはちょっと笑った。あとロッカーの上のペットボトル。
OPは2回変わっての3パターンで関ケ原が特殊OPだったな。まぁOP自体は悪くはないかな。壮大さは薄いけど。タイトルロゴからしてそもそも軽いからな。
の割にはストーリーの本線はシリアスにしているからな。やっぱ演出としてちぐはぐな感が強い。コメディとシリアスという意味では前回の鎌倉殿の方がまだ上手く混ぜてたしな。その対比もあるな。全体としてまとまりがない。っていうのが大きなところかな。
今回は声優さんキャスティングはあまりなかったな。アイドルが多かったというか。
来年は紫式部だそうで。全然知らんかった。
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