アマの悪手を直す 二つの形勢判断法
結城聡
アマの対局からなのか、数局を場面場面に区切ってその都度問題として出すカタチ。定石手順や中盤の数手の悪手はどれかといった問題もある。
個人的にはぱっとしない印象。要点としては、一局で3回くらいは形勢判断をして、序盤は感覚的でもいいから、石の方向などでもいいから大まかに形勢判断をする。中盤あたりでは数字を出せるところでは数字を出して形勢判断をする。ということ。
ただし、問題を解いていて思うのは、どうしてもその形勢判断は棋力に依存してしまうということ。結城タンの説明をきれいに理解できないのであればどうしようもない。この手は良くないといわれても、どうして良くないのか。何に比べて良くないのか。そういった部分の解説が薄いので、薄っすら読む分にはいいが、がっつり読もうと思うと物足りない。というか分からない。そもそも数字出すにしてもヨセの力は完全に棋力に依存。ここでもやっぱり棋力という壁が。しょうがないといえばしょうがないが、これを読んでおれの悪手が直る感じは全然しないヮ。
丈和が筋良く打っていれば自ずと上達しと言っているけど、そっちの言葉のほうがまだ理解しやすい気がする。スジ良くなりたいもんだ。
プロから見て分かる形勢判断と、アマ棋力で見る形勢では結果として同じ判断でも、雲泥の差があることが分かったくらい。当然なんだけど。そもそもおれはは形勢判断なんかよっぽどだけどしないし、勝負どころといった場面で形勢判断している時間はなかったりするし。基本的には武宮チックに石の流れとかで判断してるし。結城タンが好きな棋士なだけにいまいちだった。