よんろのごのほん ちょーうからのもんだい100 著ちょーう
一応入門用の囲碁の本。詰碁目当てで図書館にリクエスト。基本的に詰碁の難易度は易しいが、逆に全く見えない筋があったりする。2,3問は完全に見えなく泣ける。慣れって怖い。あの七子くらい抜かせる筋は、新聞で見たときも読めなかった気がする。
内容は子供向けのはずだけれど、読んでみると子供向けという割りには文字が多く言葉が難しいし、日本ルールを全部一気に説明していて、子供はついてこれないんじゃないかという気がしている。しかも説明自体は割りとあっさり。当の子供がどう思うかは知らない。個人的には石とり碁か純碁を基本にした内容の方が良かったような気がする。入門用なら。
難易度用のマークも何の説明もなかったように思うし、リンゴはどっちが先攻だよというのも、やっているとわからなくなったりする。ほとんどがダメ詰まりで攻め合い、うってがえし、石の下が変化に普通に盛り込まれている。しかもコウの取り番も含めて勝ち負けを答える問題もあるので、これが楽勝なら確かに相当な棋力にはなっていると思う。それだけに子供達に答えにたどり着くまでの根気が続くか疑問。子供だと見えるのかな。
まぁ100問とはいっても比較的簡単だし、すぐに読める。詰碁本としては量的に物足りないし、入門用としては疑問符という感想。大人がうまくこの本を使うというクッションがないとダメかな。子供が勝手に読んで覚えるという感じではなかった。まぁこれより前によんろのごの本は出しているので、そっちは完全子供向けだったりするのかな。対象がどこなのかがよくわからなかった。