ヨセがやさしくなる淡路語録 淡路修三
図も簡単だし語録でヨセの感覚を掴んでもらおうというところからして級位者向けみたいね。普通のヨセ本とみていい。ヨセの形をかなり簡単にして問題もいくつか。図が多め。ちょっと難しい問題もあるけれど、基本的に手取り足取り的な内容。ぶっちゃけ語録を覚えるほう大変に感じる。一応エッセンスを語録に詰め込んでいるからそれを守ればかなり上手くヨセが打てるということみたい。具体的に数字がどうとか理屈的なことはあまりない。語録をベースにヨセる。
目に付いたのは逆ヨセは1.5倍くらいに見ておくのがいいというところ。これも経験的な見地ってことなのかな。先着の価値が半分より上くらいという光永プロのと近い。あと問題図を作るのが難しいという話。級位者くらいであれば、先の理屈を用いればかなり簡単に作れそうな気がするが。とりあえず適当にどういうヨセがいいかの数字を出して、その数字になるヨセを組み合わせればイイはず。プロだと形にも精通しているからかなり楽な気がするんだけどな。あのヨセ理屈を使えば問題を作る際も楽になるというメリットがあるかも。
まぁ読みきるとかはしなかったけど、比較的易しいヨセ本ではあった。ただやっぱりヨセは理屈でできる部分だから、もう少し幅を持たせて高等なところがあっても良かった気がする。まぁそうすると文字ばっかりになっちゃうからなんだけど。ただ、そういう意味ではヨセはアマでもプロに負けないくらい理屈は教えられるとは感じた。