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CSCのブログのバックアップだったけど、こっちがほんちゃんに。

ニュースの天才

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ニュースの天才

1998年にあった事を元にしたもの。米題はSTEPHEN GLASS(スティーブングラス)。2003年。
 ネタバレ含むよ。

 主人公はスティーブン。大統領専用機に唯一置かれている雑誌ニュー・リパブリック誌の記者。彼の一人語りからはじまり、彼が母校で授業をするような場面から、彼と同僚達との関係や編集長などの話を、授業をなぞったような形で進んでいく。当事者の視点で人を感動させるものを見極めて記事を書く。それでピューリッツァーがとれるとかなんとか。。
 どうも親からはロースクールに行くように言われているような環境だったようだ。同僚?恋人?との会話で若干そのことがふれられている。「乱れた春」という記事でちょっとクレームはついたが、それ時はうやむやに。
 企画会議などで面白い話をしようとするスティーブ。記事にするんだがしないんだか。他人の御機嫌をとる行動をしょっちゅうとったり、かと思えば悪口も言ったり。性格描写が多い。
 トップとのごたごたで編集長が変わる。だがチャックは記者達とはまだ信頼関係ができてなく、少し雰囲気の悪い感じに。
 その編集長(チャック)の元でだした記事「ハッカー天国」で、フォーブスデジタルの記者から、本当なのかクレームがつく。フォーブス記者達は徹底的に検証しており、50州で検討されているという法案もないし、教えられた大企業であるはずの会社の電話番号にかけても、一回線しかないことなどからでたらめであると確信する。
 フォーブス記者との電話でのやり取りや、情報源がはっきりしないことから、チャックも疑いだし本格的にその記事について調べる。結局現地にまで一緒に行き嘘であるという思いを深める。しかし、スティーブは情報源にだまされた、から、情報源を元に一部脚色したなど、嘘を重ねていく。チャックはフォーブス編集長に内々で処理できないかと打診したりしていたが、ここらへんではもう見離している。
 同僚や元編集長に泣きつくなどするが、マイケルには逆に疑われる。同僚達はその取り乱し様を憐れに思ったのか、首はやめてくれと頼んでくる。チャックは最初2年の停職と判断していたが、部下からある夜、空港に送ってくれてスティーブンに頼まれたということを報告される。さらに、家族のいる場所から、記事にあった社長だと電話をかけてきたのがスティーブの弟だと気付く。そして会社に行くとスティーブがいる。何も持ち出させずに追い出す。チャックは気になり昔の雑誌の記事を読み始める。戻ってくるスティーブ。そしてチャックは首だと宣告する。それでも空港まで送ってくれ。自分が何をしでかすかわからない。と泣きながら頼むスティーブ。しかし、断固として拒否するチャック。
 チャックが帰ろうとすると、スティーブの同僚が、ひどい取り乱し様だった。何をした? と問い詰めてくる。首にした。全て捏造である。ということを激しく伝える。チャックは編集長になったことから元編集長側に人達を首にしたいのねと誤解される。誤解してもいいが、周りの反応を考えれば当然なんだ。皆が大変なんだ。
 結局、捏造記事であるというスキャンダルを記事にされ、今までの記事を徹底的に検証し読者に謝罪するというチャックの方針が、スティーブに同情していた人間達にもきちんと伝わっている。ここまでハッカー天国の記事が載って(1998.5.6)から5日しか経ってない。
 ここらへんで授業風景があいだに挟まる。拍手シーン。しかし、今まで聞いていた先生と生徒達は忽然と消えている。次の瞬間。チャックに質問されているスティーブ。隣に弁護士らしき人物。情報源が特定できない記事をリストアップしている、もし、捏造でなければ異議をとなえてくれ。
 そして、最初の、僕は人の感動するものを当事者の目で記事にする云々の話が出ておわり。マイケル・ケリーに捧ぐ。

 他にメイキングや、ドキュメントも載っていた。彼は5年間のセラピーを受けたあとロースクールに通い卒業し、多額のお金を貰って「でっち上げ屋」という本を出版したそうだ。ドキュメントのインタビューで全て架空だからクレームなんかくるはずがない。それはなるほど。ドキュメントなどを通じて今までの関係者に謝罪するということらしい。しかし関係者は、彼が変わるとは思えないし思い出したくもないという。
 元編集長(マイケル)はイラク戦争の取材中に亡くなったそうだ。チャックは今はワシントンポスト。

 
 序盤がなんかつまらない。主人公がなんかイラッとさせるし、見せ方や流れもちぐはぐな感。中盤検証していくあたりから面白くなってくる。残念なことに途中DVDに傷があるのかブロックノイズで見れない個所があった。
 途中雑誌のおけるチェック体制についての説明も講義の形でなされている。なんだかめんどくさいんだな。
 証拠を挙げていく流れや、主人公の表情などの変化など基本的に主人公の転落を見せる話となっている。ドキュメンタリーの補足がないと伝わりづらい部分もある。病的なまでに人を喜ばせることに快感を得る人もいるのかなぁとも思う。目立ちたがりというか虚栄心というようなものだけでこうまでするかも、おれにはわからない感覚。でも一度やってしまうとあと戻りできなくなるようなものなのかもしれない。万引きする人もそうだという話は良く聞く。嘘を小出しにしていく感じも、小出しに嘘を認めていく感じも普通の映画の主人公にしては人物が小さく見せている。陰口とか。意図的だと思うが、普通の映画にしては珍しい感じもする。主人公を軽蔑されるような人物にしているのだから。
 最後授業が妄想であるかのように見せている。
 あと日本語吹き替えを聞いてやっと意味が判った部分もあった。もしかすると字幕版の訳が悪いのかもしれないな。

 日本ではあまり聞いたことのない話だったが、アメリカでは結構有名な話だったようだ。映画を公開される時期でアンビリーバボーでやっていたのを見てたせいもあって、結末を知っていたのはあまり良くなかったかな。94分だし、まぁまぁ普通なのかな。
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